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震災復興プロジェクト

  project story No.01

能登半島での挑戦と使命感

2024年3月、令和6年能登半島地震による被害で崩落した中屋トンネルの復旧プロジェクトが始動しました。国道249号の交通網を早期に回復させるため、安藤ハザマ様の奥能登作業所と協力し、非常に短期間での仮開通を目指しました。このプロジェクトは、参加者の使命感とチーム一丸となった取り組みが地域社会へ大きな希望をもたらした事例です。

地震によるトンネル内部の崩落は、地域住民の生活に深刻な影響を及ぼしました。交通網が寸断され、多くの住民が移動や物流の制限に直面する中、復旧が急務とされました。安藤ハザマ様からの依頼を受け、当社はプロテクター(全長307.5m)や運搬架台、全断面SF、シート張り台車といった設備を設計・製造し、現場での迅速な施工を支援しました。

このプロジェクトでは、特に以下の課題が大きな壁となりました

・路盤の隆起に伴う運搬の困難さ
・大型設備の早期組立と解体
・既存トンネルの移動と復元

限られた期間内にこれらの課題を克服し、仮開通を実現するため、設計から納品までわずか3か月という厳しいスケジュールで取り組みました。

苦難を乗り越える日々と学び

プロジェクト初期、現地を訪れた時点では道路状況が厳しく、復興の兆しが見えない状況でした。製品の搬入経路すら確保できず、運送会社と現地確認を繰り返し行いながら、通過可能かどうかの判断を進めました。こうした試行錯誤の末に搬入可能と確信し、プロジェクトは前進を始めました。
夜勤作業を基本とした現場では、納期に間に合うよう効率的な組立作業が求められました。プロテクターや運搬架台、全断面SFといった設備の設置では、ミリ単位の精度が求められる中で、クレーン作業や荷卸し位置の調整が重要なポイントとなりました。
最も感動的だった瞬間は、仮開通が実現した時でした。一般車両が通行可能となり、地域住民の移動手段が回復。震災で困窮する方々に直接貢献できたことが、プロジェクト参加者全員にとって大きな励みとなりました。
また、プロテクターやシート張り台車など、当社が提供した製品が地域の交通復旧に直接役立ったことは、技術者としての誇りにもつながりました。これらの設備は短期間で製造されただけでなく、現場の状況に応じて柔軟に活用されました。

記憶に残る経験と思い

プロジェクトに参加したO.YさんとH.Aさんは、現地での体験が心に深く刻まれたと語ります。特に、倒壊した家屋の間に残されていた「お父さん、いつもありがとう」という子どものメッセージは、震災前の平穏な生活を想像させるものでした。この張り紙は、復旧作業への想いをさらに強くする原動力となったそうです。
一方で、現場での作業は過酷そのものでした。日中に問題解決を進め、夜間に作業を行うという生活が約2か月間続きました。わずかな睡眠時間で次々と発生する課題に対応しながらも、現場の士気を保つため、常に明るく振る舞うことを心掛けました。

このプロジェクトを通じて、参加者たちは「使命感」の大切さを実感しました。震災で困窮する地域の支援に直接関わることで、技術が持つ社会的意義を再認識。復旧に向けた地道な努力が、地域住民の安心や喜びにつながる瞬間に立ち会えたことは、大きなやりがいとなりました。

今回の経験は、社会インフラの復旧に求められる迅速さと確実性、そしてチームで取り組む重要性を学ぶ機会となりました。技術の力で地域を支えるという使命を果たしたこのプロジェクトは、今後の取り組みにおいても重要な教訓を残しました。 震災復興という厳しい現実に立ち向かい、困難を乗り越えた先に得られた感動と成長。この経験を糧に、私たちはこれからも社会の支えとなる技術と製品を提供していきます。

その他のプロジェクト

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