
説明
NETIS登録番号:KK-260033-A
本番前に、コンクリートの肌を見る
トンネル覆工コンクリートは、使用する剥離剤や型枠表面、コンクリートの配合、施工時の温度などによって、脱枠後の仕上がりが変化します。
しかし従来は、本施工後にコンクリートと剥離剤の相性を確認することが多く、剥離剤の選定も経験や過去の実績に左右されていました。
剥離剤実験型枠「HADAmi」は、実施工に近い条件で複数の剥離剤や型枠表面を比較し、コンクリートの仕上がりを本施工前に確認するための事前検証サービスです。
同じ生コンクリートと施工条件で比較することで、現場に適した剥離剤を選定しやすくなります。
実物と記録データを用いて結果を共有できるため、発注者、施工者、協力会社の合意形成にも活用できます。
経験だけに頼らず、仕上がりを見て選ぶ、新しい品質管理を実現します。
概要
覆工コンクリート用剥離剤実験型枠「HADAmi」は、トンネル覆工コンクリートの施工前に、剥離剤、型枠表面、コンクリートおよび施工環境の組み合わせを比較する実験型枠です。
実験型枠に同一配合のコンクリートを打設し、脱枠後の表面状態や型枠離れ具合、コンクリートの付着状態などを確認します。
外気温、コンクリート温度、型枠温度も記録し、実験結果とあわせて評価します。

△打設中の様子(画像は社内実験時。使用する型枠は2個です)

△塗布する剥離剤
<特徴>
・複数の剥離剤を同一条件で比較できる
・本施工前にコンクリートの仕上がりを確認できる
・無垢鉄板とセラミックコート面など、型枠表面における違いを比較できる
・外気温、コンクリート温度、型枠温度を記録できる
・実物・写真・記録データを品質説明に活用できる

△仕上り比較の様子
<仕様>
・実験型枠:2基
・型枠寸法:幅900mm×高さ600mm×奥行300mm
・コンクリート打設量:約0.17m³
・実験面:1基につき4面
・型枠表面:無垢鉄板、セラミックコート面など
・計測項目:外気温、コンクリート温度、型枠温度
※試験条件や設備構成は、対象現場や検証内容に応じて設定します。

<内容>
HADAmiは、実施工に近い状態でコンクリートを打設できる模擬型枠です。
型枠表面に異なる剥離剤を塗布し、同一配合のコンクリートを打設することで、剥離剤ごとの仕上がりを比較します。
実験では、無垢鉄板やセラミックコート面など、異なる型枠表面条件の検証にも対応します。
セラミックコートは、型枠表面にセラミックス粉末をプラズマ溶射したもので、表面の微細な凹凸が剥離剤を保持する構造です。

△脱枠直後の表面 △脱枠20日後の表面
実験の基本的な流れは、次のとおりです。
~1日目~
①実験型枠を現場へ搬入
②型枠の設置・清掃
③比較する剥離剤を塗布
④同一条件でコンクリートを打設
~2日目~
⑤養生
⑥脱枠後の仕上がりと型枠離れを比較
~後日~
⑦写真や環境データを整理し、結果を共有

△バイブレーターでの締固めの様子
<導入効果>
①施工性
施工前に剥離剤と型枠表面の相性を確認できるため、現場条件に適した候補を絞り込みやすくなります。
また、剥離剤の塗布性、粘性、臭気なども比較項目として検討できます。
②共通認識
本施工前に実験内容、使用材料、作業手順および評価方法を関係者で共有できます。
現場作業員への事前周知にも活用でき、施工条件に対する共通認識づくりを支援します。
③品質向上
脱枠後の気泡、色ムラ、油染み、表面状態、型枠離れなどを比較し、仕上がり品質を事前に確認できます。
実物と記録を用いることで、品質説明の根拠を具体化できます。
④リスク軽減
施工後に剥離剤や仕上がりの問題が発生するリスクを抑え、再検討や関係者間の調整を減らすことが期待できます。
試験結果を発注者、施工者、協力会社で共有することで、剥離剤選定に関する合意形成も進めやすくなります。
※実験結果について
HADAmiによる検証結果は、同一条件下での比較評価を目的としたものです。
実際の施工現場では、使用材料や施工環境などの条件が異なるため、実験時と同一の仕上がりを保証するものではありません。
